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まとめ [ディスカス個人的研究]

はじめに
観賞魚ディスカス(Symphysodon aequifasciata)は多くのアクアリストによって飼育されている。その飼育水槽、濾過システム、餌料は飼育者によって異なり多様である。そのことにより、インターネットなどにでは、飼育情報が錯綜し情報の信頼性は飼育者にとって判断しづらい状態である。本研究では餌料、特に赤虫とハンバーグが成長期のディスカスの成長と体型にどのような影響を及ぼすかを比較し、飼育者がディスカスを育成する際の目安を目指すものである。

材料及び方法
サンプルには4 月2 日に孵化した生後8 カ月2 週間のS.a.aequifasciata とSymphysodon aequifasciata f.LADIGUEBLUE f1(写真1)、30 個体を用いた(図1)。12月19 日より環境条件を出来る限り近づけた水槽A と水槽B(共に幅60cm、奥行き45cm、高さ60cm)に全長の平均がほぼ等しくなるようにランダムに分けた15 個体を水槽A、B に収容した。水槽A には赤虫(20g×3/day)のみを与え、水槽B には赤虫(20g×2/day)に加えディスカスハンバーグ(20g×1/day)を与え、一か月ごとに全長、体長、体高、頭長、吻長を計測、比較した。
ディスカス個人研究計測部位.jpg
無題1.png

結果と考察
3 か月間の分離飼育の結果、飼育水槽A の全長は平均0.7cm、成長したのに対して、水槽B は平均1.24cm 成長した(図2 及び図3)。さらに、全ての計測部位においてハンバーグを与えた水槽Bの個体の方が成長しているという結果となった。
無題2.png
また、どの部位がどのように成長したかの目安として全長の成長に対する体高、頭長および吻長の成長を計測、計算した(表1)。12 月19 日から2 月20 日にかけて水槽Aでは、全長は平均0.7cm 成長し、全長に対する体高の平均成長は0.3,頭長の平均成長は0.3,吻長の平均成長は0.66 であるのに対して、水槽B では全長が1.24 成長したのに対して体高の平均成長は0.43,頭長の平均成長は0.2,吻長の平均成長は0.46 であるという結果となった(表2)。
無題3.png
以上の結果より、赤虫のみによる飼育は吻長の成長を促進する可能性が示唆された。しかし、赤虫を多く摂餌したことにより吻長の成長が促進されたのか、ハンバーグにより吻長の成長が阻害されたのかは不明である。成長ホルモンの過剰摂取がディスカスの吻長の成長を促進するという報告もあり、赤虫の成長ホルモンが今回の結果に影響したことも考えられるが真意は不明である。また、サンプル数の少なさから統計的に有意な差を得ることができなかった。今後データ数を増やしディスカスの成長と体型の解析に努めたい。

謝辞
サンプルを提供して下さったブログDiscusParadise のケンジさん謝意を表します(笑)

強引にまとめました。




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ディスカスの成長と餌料 [ディスカス個人的研究]

今日の日記はディスカス育成に関する餌の特徴を記録したものです。
記録を開始してから一カ月経過したため報告します。しょーもないものですが
育成のご参考になれば幸いです。

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本個人研究では、赤虫とディスカスハンバーグのディスカスの育成、体型などに
どのような影響を及ぼすかを検証したものです。

【方法】
飼育サンプルにはWildGreen×ディスクアロー産改良品種"ラディックブルー"のf1を用いました。
60Hタイプの水槽a、bにそれぞれ15匹ずつ分け、
水槽aには赤虫のみ、水槽bには赤虫:ハンバーグ=2:1の比率で給餌し
餌料がディスカスの体型等に及ぼす影響を検証した。

【データ】
12月赤虫.jpg
12月赤虫バーグ.jpg

一月赤虫.jpg
一月赤虫バーグ.jpg

ディスカス個人研究計測部位.jpg
計測部位
紫・・・全長
黄色・・・体長
青・・・体高
茶色・・・頭長
赤・・・吻長



【結果と現状の考察】
グラフ.jpg
成長率【全長など全ての項目】は赤虫+ハンバーグの方が高いという結果となった。
また、成長の解析をしたところ、現状では水槽a【赤虫のみ】での飼育した魚の
全長の成長率に対する吻長の成長率が水槽bに対して著しく高く、赤虫のみの飼育は
ディスカスの横スケール【魚類学上は縦スケール】の成長を促進したという結果となった。

端的に言いますと計測部位の写真でいう赤い部分の成長がハンバーグを与えた時に比べ
極端に著しいです。これは、ハンバーグを与えなかったため発生した現象か
赤虫を与えすぎたため発生した現象かは不明です。写真は曲がっていますが計測時には
ある程度正確に計測してます。コメントにもありましたが個体ナンバーは勘定用なので
同じ個体を表しているわけではありません。また、ある程度データがそろってきたら
t検定(ご存じ数学は苦手ですが)でもして統計学的にも差があることを証明する予定です。

継続して観察する予定です。質問指摘受け付けます。
ずぼらな点、軸のラベルについてはご容赦くださいwwwww


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